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意識を変える


おはようございます。小菅です。m(__)m

 

「三笠山にのぼる第一歩

 

 富士山にのぼる第一歩

 

 同じ一歩でも覚悟が違う。」

 

これは社会教育家・後藤 静香氏の「第一歩」という詩の一部。

 

自分なりの目標を設定し、覚悟が定まれば、その日に行う勉強の内容や練習 の内容、それらに向かう態度が決まるということですね。

 

目標が高く持てば、それに準じて練習内容も意識も上げていかなければなりません。


昨晩の中学生との授業でのこと。

 

私は以前からある生徒さんに「練習の段階できちんと取り組んでいないことが、本番でできるはずはない。練習のときからきちんと本番のことを考えて練習に取り組みなさい。」ということを繰り返し話していました。

 

特にこの生徒さんに話をしていたのは理科や社会の解答で「ひらがな表記をすること」を指摘していました。

 

私:「テストのとき、どうしても漢字が思い出せないときにひらがなで書くのは仕方がないこと。

 

   でも、普段の練習のときは違う。気軽にひらがなで済ますような意識ではダメだ。

 

   もし、思い出せなかったら調べて、きちんと漢字で書けるようにその場ですぐ、漢字で書く練習をなさい。」

 

しかし、昨日の授業でも相変わらず「ひらがな」での表記が数か所見られました。

 

この生徒さんは「漢字が思い浮かばない」というよりも、「漢字で書くのは面倒、調べるのは面倒」という意識の問題と私は感じました。

 

私は、その生徒さんにこのひと言をズバッと言い切りました。

 

私:「普通科進学校に入学したいんだよね?

 

   もし、本当に進学校に行きたいと思うなら、この程度のことを今、やり切れないようじゃ高校に行ってもつとまらないよ。」

 

大声で怒鳴るとかではなく、私は冷静にその子に話をしました。

 

私は長年現場で生徒さんを指導してきて、教科に対する知識や技術の向上というのは、お子さんの学習に対する意識や心構えを変えることなしには難しいと感じています。

 

例えるならば、「逆立ちしたコップに一生懸命水を注ぎこもうとすること」と同じだと思うのです。

 

お子さんたちはまだまだ成長途中・発展途上の段階ですので、褒めてあげることとともに、きちんとダメなものはダメだと叱ってあげることも大事だと思っています。(ちなみに「叱る」というのは、相手のためにきちんと言ってあげることであり、「怒る」とは別のものです。)

 

もともと茶目っ気もあり、素直な生徒さんですので、きちんと私の思いは分かってくれたようです。

 

その後は、分からない漢字をきちんと調べたり、余白に練習をしたりしながら学習を進めてくれていました。

 

その小さなことの積み重ねが、やがて大きな差になっていきますので、今後もしっかり継続していってくれることを願います。

 

ともに頑張って行きましょうね。それでは、また。m(__)m