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継続できることが何よりも大事です。

おはようございます。小菅です。m(__)m

 

昨晩、共通テストを控え連日黙々と学習に励んでいるある高校3年生の生徒さんからこんな話がありました。

 

「寝ないで頑張っているっていう友達もいるので、私も眠らずに頑張んなきゃって思うんです!!」

 

この話を聞いて、私は以前、本で読んだこの話を思い出しました。


あるとき、塚原卜伝のところに一人の剣客が、弟子にしてほしいとやってきた。卜伝はその剣客を試してみて「よろしい」と入門を許した。

 

「先生、入門を許されたうえは、一生懸命修行いたします。そうしますと、何年くらいで免許皆伝をいただけますでしょうか」。弟子の質問に卜伝はこう答えた。「そうだな、お前はなかなかの腕前である。五年ぐらいで免許皆伝となるだろう」

 

弟子は五年という月日に不満を覚えたのか、質問を続けた。「では、寝食を忘れて修行に打ち込みます。それだと、何年で免許皆伝をいただけるでしょうか」。「十年かかる」

 

弟子はびっくりした。一生懸命修行して五年、一生懸命のうえに寝食を忘れて修行に打ち込んで十年。これでは話があべこべだ。そこで、弟子はさらに質問をする。

 

「いや、もう私は死に物狂いで修行します。それだと何年かかりますか。」卜伝は笑いながら答えた。「おいおい、お前さん、死に物狂いでやれば、一生かかっても免許皆伝とはならんぞ。

 

 

「ものの見方が変わる 座右の寓話」( 戸田智弘・ ディスカバー携書)


私も若いときはとにかく「休んでいる暇なんてない!! とにかく、がむしゃらにとことんまで自分を追い込め!!」って感じで野球も仕事もやってた感じでした。

 

でも、この年齢になってきて、こんな風にも思うようになってきたんですよね…。

 

「自分に無理のない範囲で負荷をかけつつ、継続できる努力をすること。」

 

短期決戦であれば寝食を忘れて努力することも大事な場合もあると思いますが、私は何事も「継続すること」「日々の小さな努力の積み重ねがやがて大きな差を生む」と考えています。

 

お子さんたちと面談などしますと、面談後1週間ほどはがむしゃらに頑張っていたものの、それが段々尻窄みになってしまう場合も結構あること。

 

だから、私はお子さんたちにこう諭します。

 

 「コピー用紙1束を重ねることをイメージして。

 

そのとき、1日でドカ〜ンと大量のコピー用紙を積み上げ、その後まったく積み上げしないようなやり方はNG。

 

毎日ゆっくりでも1日1枚ずつ重ねていくような積み上げ方をイメージして頑張ろうな!!」

 

 

一生懸命取り組むことは絶対に大事なんですが、それが瞬間的になってしまって継続できないのでは意味がない。

 

お子さんたちには、ゆっくり、焦らず、ドンと腰を据えて取り組んでもらえたらと思っています。

 

ただ、お子さんたちは常に「結果」を求められてしまって、なかなかそうできないかも知れないですが…。(笑)

 

さあ、今日も心に余裕を持ちながら、張り切って行きましょう!! ^_^

 

それでは、また〜。m(__)m