
おはようございます。小菅です。^_^
昨日の夜、新しい授業を予定を各ご家庭に送信させていただいていたときのこと。
ある小学生の生徒さんのお父さまから「自宅で食べた食事の量を分数で話をしていた」というお話を頂戴しました。
お子さんは「全体の四分の二を食べた。」という表現をなさったそうなんですが、お母さまが「それは二分の一だよ。」と突っ込んでいたという内容でした。^_^
このお子さんはまだ低学年の生徒さんなので「約分」や「通分」などが未習のため、お母さまの突っ込みがまだ理解できないかも知れないですね。
でも、私はお父さまに「ご家族みんなで、普段の生活の中で数学や算数のお話をしていただけるとこれらが決して遠い存在ではなく、身近な存在だと気づいていただけると思います。」というご返信をしました。
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これは何も小学生の方だけに限らず、中学生や高校生の方にとってもまったく同じだと思っています。
お子さんたち、特に「数学・算数が苦手なお子さん」にとって、教科書で習う数学や算数というのは、まったく身近なものに感じられないものなわけです。
いわゆる「学校で習うから学習している。」「テストに出るから覚えている。」って感じでしょうか。
だから、こういうお子さんたちは口を揃えてこうおっしゃるわけです。
「こんなの大人になったら使わないですよね…?」
私自身の回答は「実は普段の生活の中で、無意識のうちに使っているよ。」ということ。
実際、普段の買い物の中で「1本110円のジュースを20本買うといくら?」「100gで500円のお肉を1kg買うといくら?」...などの話も「関数」なわけです。
きっと、普段、こういう話を「あぁ、今、関数の考え方だなぁ~。」なんて思って買い物をしている人は恐らくいないとは思うんですが、実は無意識のうちにその考え方は使っているわけなんです。
さらに「数学の知識や考え方を持つことで、自分の人生を豊かにできる可能性は広がるのではないかな。」というのが私のさらなる回答です。
以前、このブログでも何度か書いているのですが、私は高校時代、本当に理系教科では苦戦していました。(大学入試のとき、理系なのに文系教科の方が成績が良かったので、面接官に「なぜ、文系なのにうちの大学を受験したんだ?」と言われるほどでした。(笑))
実はその頃の私は、まさしく「こんな難しい数学、将来、どこで使うんだ…?」って思っていました。
三角関数、指数・対数関数、微分・積分、数列、行列…などなど。
ベクトルに至っては「何だこの矢印は?なんで、この矢印とこの矢印を足すとこうなるんだ?」って本気で思ってました。(笑)
私は大学時代「土木工学」を専攻していただんですが、そこでようやく、高校時代に学んだ「数学」の知識が活躍し始めたんですよね。
測量した土地の面積を計算するために「三角関数」を使う。
「図形と方程式」の分野で学ぶ「線形計画法」を使って交通量の計算をする …などなど。
こうなってきますと、やっと今まで意味も分からず学んできたことが意味を持ち始めるわけですよ…。
あんなに意味不明だったベクトルも「なるほど、なるほど…。そうか、そうか…。」って感じなっていったわけです。
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私はこの自身の経験から、お子さんたちに授業をするときに数学に限らず、各教科の学びが「テストや受験のためだけのものになって欲しくない。」「普段の学びが、普段の生活など、身近なところと繋がるようにしてあげたい。」と思いながら授業を心掛けてはいます。
ただ、もう30年近く現場で指導をしてきていますが、まだまだお子さんたちにそれらを上手に伝えられていないなぁと感じています。
まだまだ自分がすべきことはた~っぷりとある感じですね。
お子さんたちにいろいろなことを伝えるためには、自分がそれ以上にたくさんのことを学んでいかないといけないと思っています。
これからも日々、努力を惜しまずに頑張ってまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。^_^
さあ、今日も張り切って行きましょう!! それでは、また~。m(__)m